製品概要

スパークプラグは、ガソリンエンジンの点火系統の重要な部品で、燃焼室に高圧電気を導入し、火花を引き起こすために電極の隙間を通らせ、シリンダー内の可燃性混合気を着火させるものです。 主に配線ナット、絶縁体、配線ボルト、中心電極、側面電極、外殻から構成され、側面電極は外殻に溶接されています。

スパークプラグは、常に燃焼室内で急変する温度衝撃、圧力衝撃、化学腐食に耐えるだけでなく、少なくとも3万ボルトの高電圧パルスによる点火に耐えなければなりません。 従って、スパークプラグは使用期間中に、機械的、電気的、化学的安定性が確保されなければなりません。

製品の分類と紹介

MASUMAは、ニッケル合金、シングルプラチナ、シングルイリジウム、ダブルプラチナ、ダブルイリジウム、イリジウムプラチナ合金の6つのカテゴリーにおける数百種類のスパークプラグをラインアップしており、世界のほとんどの量産車に対応できます。

銅芯ニッケル合金スパークプラグ

ニッケル電極の頭部には銅芯が埋め込まれており、スパークプラグの放熱性能を大幅に向上させ、エンジンのオーバーヒートを効果的に防止することができます。

シングルプラチナスパークプラグ

始動後、セルフクリーニング温度をより早く感じることができ、電極間隙の安定性を向上させ、間隙大によるエンジンストール、また間隙小によるカーボン堆積や出力不足を回避することができます。

シングルイリジウムスパークプラグ

点火効率を高めることで、加速性能がより高まり、燃費の向上とパワーアップが図れ、寿命も延びます。

ダブルプラチナスパークプラグ

発火・飛び火性能を向上し、セルフクリーニングと白熱燃焼の間の温度に安定させることができ、優れた耐久性と安定性を持っています。

デュアルイリジウムスパークプラグ

着火力強化、始動性改善、加速性最適化、顕著な省燃費効果、および耐用年数の延長。

イリジウムプラチナ合金スパークプラグ

優れた点火効率、抜群の加速性、燃料消費量の削減及び出力の維持。プラチナはシリンダーの高温によく耐え、熱放散、耐久性、安定性を最大限に高めています。

製品特長

第二世代のダブルイリジウムスパークプラグは、0.5mmの針先電極設計により、炎核の迅速な成長と低い点火電圧を実現し、省エネルギーと高効率の目標を達成しました。

1、スーパー加速性能：0-150KM/h加速テストでは、ダブルイリジウムスパークプラグ採用のほうは白金スパークプラグより0.7秒速く、イリジウムスパークプラグより0.5秒速かったです。

2、瞬時始動：車のコールドスタートを助成し、寒冷気候や 寒冷地でより大きな役割を果たすことができ、電圧振幅を低減することができます。

3、より省エネ：第二世代のダブルイリジウムスパークプラグは、より点火しやすく、燃焼が完全で、より高いエネルギー変換率を実現したと共に、排気もより少なく、環境保護に貢献しています。

4、長寿命：エンジン点火瞬間温度の1500〜1800度に対し、第二世代のダブルイリジウムイリジウムの融点は2454℃であり、寿命は10万キロ以上に達することができます。

新世代のセラミック技術により、ダブルイリジウムスパークプラグのセラミック部品は、ターボチャージャー搭載エンジンバーストの衝撃に耐えられる超高強度を有しています。

製品解剖図

取付手順

1、高電圧線端子キャップの周りのほこりを取り除きます。高圧エアガンお持ちの方は、エアガンを使いスパークプラグの周りにほこりや汚れを飛ばしてください。燃焼室、または外側のガスケットのベアリングシートにほこりや汚れが残らないように掃除すること。

2、手や補助工具を使って、高圧配線キャップを引き抜きます。高圧電線と配線キャップ内の接点が分離しないように、高圧電線ではなく、キャップの方を持つように注意してください。

3、専用スリーブでスパークプラグを緩めます。スリーブは、スパークプラグの六角形サイズと合致する必要があります。ある程度緩めたら、指で優しくスピンアウトするか、専用ゴムチューブを借りてスピンアウトします。

4、手でゆっくりとシリンダーヘッドに新しいスパークプラグをねじ込みます。取付ホールが深い場合は、ゴムチューブまたは磁気スリーブを使用してください。点火端に傷つけないように、スパークプラグを取付ホールにスローしないでください。

5、高圧端子キャップが老化または破損しているかを確認してください。確認後、キャップを垂直方向にカチャという音が聞こえるまで、スパークプラグに押し当ててください。スパークプラグを交換するときは、高圧線またはイグニッションコイルを同時に交換することをお勧めします。

6、スパークプラグを推奨トルクで締め付けるか、取付説明書の指示通りに一定の角度まで回してください。 スリーブのサイズは必ず六角と一致させてください。内径はセラミックにストレスを与えない程度の大きさが必要です。

製品と車種のマッチング方法

   方法一：MASUMA照会システムまたは第三者の照会プラットフォームを介してMASUMA製品をマッチングします。

   方法二：MASUMA照会システムで現物の複数部位の寸法を入力し、MASUMA製品とマッチングします。

   方法三：以下の表に、オリジナルメーカー番号または世界の主要品番を入力して、MASUMA製品を検索します。

MASUMAスパークプラグコード交換表

スパークプラグの性能要求 

機械性能

スパークプラグのセラミックや電極材料には、80barの燃焼破裂圧力衝撃に耐える機械的強度と同時に、吸気-40℃までと燃焼ガス2500℃までの交互の温度衝撃に耐えることが要求されています。

電気性能

スパークプラグのセラミックは、最低限30KV（3万ボルト）の点火高電圧パルスに耐え、絶縁破壊せず、セラミック表面にフラッシュオーバークリープが発生しないことが要求されています。

化学性能 

セラミックや電極の材料には、燃焼生成物（PbPS化合物）による化学的腐食に耐えられることが要求されています。

スパークプラグの熱価はエンジンに合わせて選択する必要があります。マッチングが悪いと、スパークプラグが過熱したときにセラミックや電極が溶けたり、過冷したときにカーボンが堆積したりします。下図のようになります。

熱価が高すぎる、カーボン堆積 

熱価が低すぎる、オーバーヒート 

スパークプラグを選ぶ際には、ボルトサイズや点火端サイズの確認に加え、熱価を正しく把握することが大切です！

カーボン堆積に対抗する性能

低温・低速走行時（例：時速40km以下）のカーボン破壊に耐えられるスパークプラグの能力を指します。 通常、低温での車両の始動テストを繰り返すことで評価されます。 カーボンビルドアップの性能に影響を与える要因は複雑で、以下のような原因が考えられます。

A.混合ガス濃度：ECUの数値で決定されます。低速、小負荷の状態では、混合ガスが濃すぎると、カーボンが蓄積しやすくなります。

B. 運転習慣：長時間、低速・低負荷で走行すると、カーボンが沢山蓄積されます。

C. 燃料の品質：質の悪い燃料は十分に燃焼させることができないため、カーボンの堆積が起こりやすくなります。

D.スパークプラグの温度：スパークプラグの作業温度は500℃を下回ると、カーボンを生成し続けます。

E. スパークプラグのスカート構造：セラミックのスカートと先端の構造を最適化することで、カーボンの蓄積現象を改善することができます。

不適切な取付による問題

セラミックのひび割れ、六角形の破損

過大なトルクによるねじ山の亀裂や破損

トルク不足によるガスケット未形成、電極の過熱、破断

スパークプラグの取付スリーブにはISO 11168：95という規範がありますが、最初に規範を制作した時はスパークプラグの六角の最小サイズを16mmにしているため、14mmの関連規範はスパークプラグに適用できません。セラミックへの損傷を避けるために、14mmのスパークプラグスリーブを選ぶときに、16mmのを参照することをお勧めします。 

修理、取付の６ステップ 

1、高電圧線端子キャップの周りのほこりを取り除きます。高圧エアガンお持ちの方は、エアガンを使いスパークプラグの周りにほこりや汚れを飛ばしてください。燃焼室、または外側のガスケットのベアリングシートにほこりや汚れが残らないように掃除すること。

2、手や補助工具を使って、高圧配線キャップを引き抜きます。高圧電線と配線キャップ内の接点が分離しないように、高圧電線ではなく、キャップの方を持つように注意してください。

3、専用スリーブでスパークプラグを緩めます。スリーブは、スパークプラグの六角形サイズと合致する必要があります。ある程度緩めたら、指で優しくスピンアウトするか、専用ゴムチューブを借りてスピンアウトします。

4、手でゆっくりとシリンダーヘッドに新しいスパークプラグをねじ込みます。取付ホールが深い場合は、ゴムチューブまたは磁気スリーブを使用してください。点火端に傷つけないように、スパークプラグを取付ホールにスローしないでください。

5、高圧端子キャップが老化または破損しているかを確認してください。確認後、キャップを垂直方向にカチャという音が聞こえるまで、スパークプラグに押し当ててください。スパークプラグを交換するときは、高圧線またはイグニッションコイルを同時に交換することをお勧めします。

6、スパークプラグを推奨トルクで締め付けるか、取付説明書の指示通りに一定の角度まで回してください。 スリーブのサイズは必ず六角と一致させてください。内径はセラミックにストレスを与えない

程度の大きさが必要です。

   スパークプラグの点検とメンテナンススパークプラグは消耗品であり、一般的に寿命が過ぎると使われなくなります。 ガスマシン貴金属スパークプラグについて、一部のメーカーは、一定期間を使用した後に手動で隙間を調整してから再度使用できるというように規定しています。そういった場合は、次のことに注意してください。

1、前述した手順1〜3をきっちりと守り、スパークプラグを外し、丁寧にテーブルの上に置きます。地面や他の硬い表面に絶対に置かないようにしてください。

2、スパークプラグの電極の摩耗具合を確認し、定規でギャップを測定します。ギャップが規定範囲を超えた場合、点火端を垂直に下に向かわせ、サイド電極をデスクに優しくタップしてください。

3、力が強すぎると、サイド電極が変形し、ギャップをさらに狭くする可能性があります。もしそうなった場合は、ブライヤーでサイド電極を外側に軽く捻ってください。注意、ブライヤーをセラミックに触れないでください。

4、スパークプラグのセラミック部に大量のカーボンが溜まっている場合は、再度使用することはできません。 直火加熱はセラミックを割れさせることがあるので、直火でスパークプラグの点火端を燃やし、カーボンを除去することは絶対に禁止です。

大型ヘッドクリーピング（フラッシング）

現象 磁器部品の表面に、軸方向に沿ってアークバーンシンチレーションの痕跡がはっきりと残っています。

原因 スパークプラグの長時間使用により、ギャップが大きくなり、点火電圧が大きくなりました。高電圧線、または点火コイルシースが老化し、絶縁性能は落ちました。高電圧線か、点火コイルシースと磁器部品間のギャップが広すぎます。

結果 スパークプラグが正常にジャンプファイアすることができなくなります。

対策　高圧線や点火コイルを交換します。或いは高圧線/点火コイルの内側にシリコンオイルを塗布します。スパークプラグギャップを調整し、新しいスパークプラグに交換します。

コロナ放電

現象 鉄製ケース付近の絶縁磁器が変色した。

原因 スパークプラグに点火高電圧が流れると磁器の周りに電磁場が発生し、電磁場の作用で、オイル/空気の粒子が（スパークプラグの取付穴の）セラミックに引き寄せられ、高温の作用で汚れを形成します。

効果 スパークプラグの動作に妨害な影響はありません。

対策 スパークプラグの交換時には、スパークプラグの取り付穴を清潔に保つこと。

セラミック部の大頭部に縦方向のクラックが発生

現象 スパークプラグのセラミック大頭部に発生する縦方向のクラック。

原因 スパークプラグの製造、輸送または取り付けの際に、セラミックが地面に落下し、機械的衝撃を受けました。 また、端子の取付時に傾斜スリーブの内壁から横方向の力を受けた可能性もあります。

影響 スパークプラグが正常に動作しません。新しいスパークプラグに交換する必要があります。

セラミック部の大頭部に横方向のクラックが発生

現象スパークプラグのセラミックビッグヘッドの鉄殻パッケージエッジ口元付近に、横方向のクラックや斜め方向のクラックが見えます。

原因 スパークプラグのセラミックまたは端子は、取付時にスリーブの内壁から外力を受けたケースが多くみられます。それは取付スリーブの内側の穴が小さすぎたか、インストール時に傾いたかは考えられます。

影響 スパークプラグが正常に動作しません。新しいスパークプラグに交換する必要があります。

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